東京五輪のスケートボードは５日、有明アーバンスポーツパークで男子パークの予選が行われ、冬季五輪で２大会連続銀メダルの平野 歩夢（２２）（ＴＯＫＩＯインカラミ）は６２・０３点と得点を伸ばせず、上位８人による決勝に進めなかった。

１本目は序盤に崩しかけた体勢を立て直し、技を繰り出したが、最終盤で転倒し５８・８４、２本目は完走したが６２・０３、３本目は落下があり得点を伸ばせなかった。

　平野は２０１４年ソチ大会スノーボード・男子ハーフパイプで１５歳で銀メダルに輝き、冬季五輪の日本選手では史上最年少メダリストになった。１８年平昌大会でも同種目で銀メダルを獲得すると、同年１１月にはスケートボードについて「（スノーボードと）同じタイミングで始めた競技。（五輪の）正式種目になり、引っ掛かる気持ちを前から感じていた」と、東京五輪への挑戦を表明した。

　今年５月に米アイオワ州デモインで行われたスケートボードの五輪予選対象大会「デュー・ツアー」で予選敗退したものの、五輪予選の世界ランキングで日本勢トップを守り、開催国枠での出場を確実にし、７月に代表入りが発表された際には「スケートボードはまだまだ未熟だが、（スノーボードとの）両方に挑戦している姿勢を届けることが出来ればいい。自分ならではのスタイルを伝えたい」と語っていた。

　北京冬季大会は来年２月開幕。今年４月のスノーボード全日本選手権で２位に入り、感触も確かめている。

過去、夏冬五輪に出場した日本選手は、自転車とスピードスケートで代表になった東京五輪・パラリンピック大会組織委員..